一九九一年、九州農業試験場において、温暖化がすすむ関東・東海・近畿・中国・四国などの地域に普及させる目的で開発されました。高温や倒伏に強く味の良い「きぬひかり」と「祭り晴」を掛け合わせて生まれた「きぬむすめ」。 『母であるきぬひかりよりも優良なお米に育ってほしい』という願いを込めて名付けられました。真っ白でつややかな炊きあがりの美しさは、コシヒカリよりも優れていると評価される、粘りが強くやわらかな食感。淡白で食べ飽きない味わいで、冷めてもやわらかくおいしいため、おにぎりやお弁当にも好評です。

「きぬむすめ」は、2013年の米の食味ランキングで、鳥取産米として初めて特Aを取得以来、高評価を得ている鳥取の新たなグルメです。中国山地から注ぐ数々の清流、豊かな雪解け水、肥沃な大地と、米作りに適した気候風土がおいしいお米を作ります。

炊飯米に近赤外線を当て、食味値（おいしさ）、外観、硬さ、粘り、バランス度を測定してお米のおいしさを総合判定します。従来は「官能検査」 と呼ばれる複数の専門試験官が人の五感で人為的に行うものを専用機器を通して化学的に分析したものです。
【食味値】 ごはんのおいしさの総合的評価。光沢があり、透明に近い方が糊化が良く 進んでおり、良い食味と判定する。100点満点。
【バランス】 粘りを硬さの数値で割り、計数化。10点満点で高いほど良い。
【粘り】 アミロース含有量により変化する粘りを光学的に測定する。10点満点で高 いほど粘りがある。
【硬さ】 米粒中のたんぱく質含有量により変化するごはんの硬さ光学的に測定する。 10点表示で5点が最良で、数値が低いとやわらかく、高いと硬い。
【外観】 外観の照りを見ている。ご飯のα化が進んでいるほど、つやつや輝いて見え る。10点満点で高いほど良い。 ごはんのおいしさの総合的評価。光沢があり、透明に近い方が糊化が良く 進んでおり、良い食味と判定する。100点満点。
【バランス】 粘りを硬さの数値で割り、計数化。10点満点で高いほど良い。