評価
アラン・メドー:92
インターナショナル・ワイン・セラー:91

ソムリエのワイン解説
ラ・プス・ドールはその所有畑の大部分をグラン・クリュとプルミエ・クリュが占めていますが、そのプルミエ・クリュの中の一つが、このシャンボール・ミュジニィ村のフスロットです。フスロットはシャンボール・ミュジニイ村側と、反対側のプルミエ・クリュ、シャルムとの間のくぼみに位置していて、このフスロットという名前も窪みを意味します。かのジャスパー・モリスがプルミエ・クリュの中でも最も豊かな土壌といったほどの素晴らしいテロワールであり、非常に優れたプルミエ・クリュです。

ラ・プス・ドール
生産者のこだわり
ヴォルネイの名高いトップ生産者の一人。 世界最高峰のワインといわれるロマネコンティのオーナーだったデュヴォー・ブロシェ家がかつて所有していたが、 このドメーヌ名を不動の地位へ押し上げたのは1964年に就任した稀代の名醸造家ジェラール・ポテル氏。　 ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールが単独所有する畑がクロ・ド・ラ・ブス・ドールである。最古のブドウは1958年の植樹。 畑の名前とドメーヌの名前が良く似ているのは偶然ではない。素晴らしい畑を単独所有しているだけに、その畑の名前をドメーヌ名に選んだが、1967年、フランス政府よりドメーヌが一つの畑のワインしか作っていない場合を除き、ブドウ畑の名称をドメーヌ名として使用することはできないと決定された。（ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティがこれをまぬがれたのは、王権に弱いからであると言われている） そこで、みずからのドメーヌ名はそのままに、同名の畑のほうをブス・ドールと改称する請願をして通したのである。 1997年ジェラール氏が亡くなって以降もその後を継いでオーナーとなった現当主、パトリック・ランダンジェ氏の指揮の元、名門に恥じない質の高いワインが生産され続けている。