長時間のデスクワークや運動不足で、頭皮の血行不良を感じていらっしゃるのですね。髪は頭皮の毛母細胞が作り出していますが、その毛母細胞は、頭皮に巡らされている毛細血管から栄養をうけとって髪を育てています。血行不良に何かしらの対策をするとよいでしょう。

まずは手軽に頭皮の筋肉運動をサポートできる「ヤーマン ミーゼ スカルプリフト MS80W」がおすすめです。顔と頭皮はつながっているので、お顔のくすみやむくみ、たるみのケアにも◎。使う際には、表面の突起で頭皮をゴシゴシと摩擦して傷つけないよう、気をつけましょう。

また頭頂部には筋肉がなく、最も血行不良になりやすいと言われていますので、「アヴェダ パドル ブラシ」を使って普段のブラッシングでも気持ちよい刺激を与えましょう。使うタイミングは、入浴前がおすすめです。髪の絡まりをといた後、普段の毛流れとは逆方向に、頭皮を撫でるようにブラッシングしてみてください。いつも髪の毛に引っ張られている方向とは逆方向に毛穴が動かされ、気持ちよいマッサージになります。頭皮が凝り固まっている方は、この時痛みを感じることもあるくらいです。くれぐれも、頭皮を傷つけないようゆっくり動かすことと、髪が傷まないよう濡れる前に使うようにしてください。

白髪については、残念ながら現段階で原因が解明されていないため、明確な対策もないのが現状です。しかし、髪は頭皮が育むものですから、頭皮の健康に配慮して損はありません。

健康な頭皮を保つためには、毎日の洗髪が重要です。すでに洗髪方法には気を使われているようですが、シャンプー前の「予洗い」はされていますか？普段のシャンプーのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、シャンプーの付けすぎによるトラブルを防ぐためにも、この予洗いが大事です。

予洗いとはシャンプー前に髪を濡らすだけではなく、ぬるま湯で「頭皮と髪をしっかり洗う」ことです。実はこの工程で、髪の汚れのほとんどが落ちます。その後でシャンプー剤をつけて洗うことで、少量でもすっきり汚れを落とすことができます。

この予洗いにピッタリのシャワーヘッドが「MTG ReFa FINE BUBBLE RF-MB2307B」です。毛穴よりも細かい泡が出てしっかり洗えます。すすぎも、是非今のまま丁寧に行ってくださいね。すすぎは、シャンプー時の2倍の時間が必要と言われています。すすぎ不足による頭皮の臭いやかゆみのトラブルも多いのです。

外出時には必ずアイロンを使用されるとのこと、髪のダメージが心配ですね。カラーがすぐ抜けてしまうのも、ダメージが原因かもしれません。

髪の表面はキューティクルで覆われていますが、これがダメージで剥がれてしまうと、髪の中身が流れ出してボロボロの状態になり、同時にカラーも抜けやすくなります。またツヤも失われます。洗い流さないヘアオイルなどにも多少は補修能力があるかもしれませんが、一時的にカバーするような性質のものが多く、剥がれ落ちたキューティクルを完全に復元するのは不可能に近いです。とにかくキューティクルを守り、ダメージを進行させないことが重要です。

ダメージケアにおすすめのヘアアイロンは「MTG ReFa BEAUTECH STRAIGHT IRON RE-AC02A」です。水・熱・圧のダメージを抑える「カーボンレイヤープレート」が使われていて、通常のアイロンで発生しがちなダメージに配慮されています。使用の際は、温度は140℃に設定するとよいでしょう。

また、カラーを長持ちさせるためには「パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0E-P」がおすすめです。キューティクルを保護する技術が使われているため、カラーの持ちだけでなく、ダメージケアにも優れています。

毎日お忙しそうなので、ヘアケアの中で特に髪の傷みと頭皮の匂い対策にしぼり、ドライだけは頑張る！というのはいかがでしょうか？

髪は濡れている状態だと傷みやすいため、髪が乾いていないまま眠ってしまったりすると、大きなダメージを受けてしまいます。また、自然乾燥も頭皮の雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因になります。髪も頭皮も、しっかり乾かすようにしましょう。

ドライヤーが面倒だという方におすすめなのが「Dyson ヘアードライヤー Supersonic Ionic」です。これは筆者も使っているのですが、大風量なので毛量が多くてもすぐ乾く上、温度設定が3段階あるので便利です。最高温度だとダメージが心配なので、中温＆大風量で乾かし、最後は冷風で仕上げると髪のまとまりがよくなりますよ。

ちなみに、髪が乾いたと思っても、後頭部に手を差し込んだときにヒンヤリするうちはまだ乾ききっていません。あと1、2分乾かしてみてくださいね。また頭皮が痛くなるくらいお仕事を頑張っていらっしゃるとのこと。ストレスも髪に関係があると言われていますので、是非お好みの入浴剤などを使って、バスタイムだけでもリラックスしてご休憩を。

髪は女性ホルモンの影響を大きく受けますので、50才前後になると多くの女性は、髪質の変化に悩まれます。抜け毛の増加やボリュームダウンだけでなく、うねり、ツヤのなさなど。残念ながらこれに即効性のある対策は乏しいのが現状です。そこで髪ではなく、頭皮に注目してください。頭皮こそ、これから先に健康的な髪を育んでいくカナメの存在です。毎日の生活習慣を見直して、健康な頭皮を維持することが大切です。

生活習慣というと基本的なことでつまらなく思われるかもしれませんが、これを今のうちに始めることが、シニア世代で大きな差としてあらわれます。生活習慣とは食事、運動、睡眠ですが、特に睡眠については、入眠直後の90分の間に分泌される成長ホルモンが髪の成長に大きく関係すると言われています。睡眠の質を良くすることが重要です。この機会に、上質な寝具に投資するのもよいと思います。

特に50代前後の方は、責任世代ということもあり多忙で睡眠時間を削りがち。睡眠時間はできれば7時間程度確保したいところですが、そこまで長く眠れなくても、良い寝具で毎日同じ時間帯に眠り、体内リズムを整えるだけでも睡眠の質は向上しますので、是非向き合ってみてくださいね。