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あなたに合ったドライヤーはどれ?
美容家電ライターが価格帯別に
おすすめを厳選!

近年、店頭でもさまざまな種類のドライヤーを見かけるようになりました。今までのドライヤーの概念を覆す形状のものも増え、価格帯も幅広いため、「高いほうがいいの?」「何を基準に選んだらいいの?」と迷っている人もいるかもしれませんね。そこで今回は、なぜドライヤーが高機能化したのか、進化の傾向と選び方、さらに価格帯別のおすすめ商品を美容家電のプロの目線でご紹介します。

(監修・執筆) 美容家電ライター 田中真紀子

日々発売される最新家電をチェックし、雑誌やWeb、新聞など幅広いメディアで紹介する白物・美容家電ライター。子育てや仕事、介護で忙しい人、より効率的に家事を回したいという人向けに、暮らしの質が上がる家電情報を発信している。専門家としての記事監修やメーカーのコンサルタント、テレビ、ラジオ出演も多数。執筆・監修に関わる記事件数は年間300以上。

ドライヤーが高機能化した
3つの理由

近年のドライヤーは3万円を超えるものも少なくなく、「高くなったな」と驚いている人も多いかもしれません。でも高いドライヤーには、高いなりの理由があります。その理由を3つご紹介します。

理由1)熱ダメージから守るため低温に

従来のドライヤーは温度が高く、同じ場所に当てすぎると熱く感じたり、夏に使うと汗をかいてしまう、といった不満を抱えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそもドライヤーは、熱と風を使って短時間で髪を乾かしてくれるアイテムですが、かつてのドライヤーは風が弱かったため、温度を高めに設定することで乾燥効率を高めていたのです。

しかし髪の主成分であるタンパク質は、60℃を超えると熱変性が始まると言われています。また高温による過乾燥でも、髪が傷み始めてしまいます。そこで必要になってくるのがパワフルな風。近年は、高性能モーターを搭載したり、風圧を高める構造を採用することで、低温でも短時間で髪が乾かせるドライヤーが増加しています。

理由2)地肌から速乾させ、髪と頭皮を守る

熱が髪にダメージを与えるなら、自然乾燥させたほうがいいのでは、と考えることもできますが、実は自然乾燥も頭皮と髪を傷める要因になりかねません。まず髪は濡れるとキューティクルが開き、保護されない状態が続きますので、枝毛や切れ毛、パサつきを引き起こしやすくなります。さらに頭皮も菌が繁殖しやすい状態になり、乾燥やかゆみ、フケの原因になるため、できるだけ早く乾かしたほうがいいのです。

最新の高機能ドライヤーはこうした問題を解決するため、風を地肌まで届けて速乾させる風量や風圧、さらに地肌にやさしい「スカルプ」モードを搭載しています。

理由3)豊富なモード・ツールで、しっとりツヤ髪に

髪は無造作に乾かしただけではまとまりにくく、セットが必要という人も多いと思います。そんなお悩みも高機能ドライヤーのモードやツールが解決。たとえば髪は冷やすとキューティクルが引き締まる性質があるため、温風と冷風を交互に出す温冷モードを搭載したもの、水分を多く含んだイオンを髪に当て、髪の水分量を増やすもの、気流を利用し、ぴょんぴょん飛び出る浮き毛を抑えるツールを搭載したものなどがあります。

上記のような高機能ドライヤーが増えてきた背景には、毛髪や頭皮への研究が進んだことがあります。髪の構造や性質、髪がダメージを受けるメカニズムが紐解かれてきたことで、髪を傷めず美髪を叶えるドライヤーが開発されたのです。

また近年は、こうした知見がミドルクラス以下のドライヤーにも生かされていますので、昔のドライヤーに比べるとかなり髪に優しくなっています。

価格帯別・おすすめドライヤーを
家電ライターがレビュー

ここからは価格帯別に、おすすめドライヤー計7台の機能と使用感をご紹介していきます。

※セミロングヘアの筆者が通常モードでいつも通りに乾かした場合の感想ですので、目安としてご参照ください。

ハイエンドクラス

ミドルクラス

エントリークラス

ハイエンドクラス
(7001ポイント以上)

MTG ReFa BEAUTECH DRYER SMART(リファビューティックドライヤースマート)RE-AN-02A

発売日 2022年11月
カラー展開 ホワイト、ブラック
サイズ/重量 約216mm×49mm×197mm/約475g (電源コード含む、セット用ノズル含まず)
風量 約0.9m3/分(HIGH時)、約0.6m3/分(LOW時)

ReFaドライヤーシリーズは2023年1月に累計出荷数50万台を突破し 、ラインナップを拡充しています。このドライヤーもその1つ。2021年発売の「ReFa BEAUTECH DRYER PRO」から約45%の軽量化がされ、サイズもコンパクトになったのが本製品です。

世界的メーカーと共同開発した高性能モーターを搭載することで、コンパクトでもパワフルな風量と風圧を実現。さらに内蔵センサーが環境温度を感知する「センシングプログラム」をオンにすれば、「SCALP」モードで50℃以下、「MOIST」モードで60℃以下を自動でキープし、髪を熱ダメージから守ってくれます。

▲まずは「SCALP」モードで地肌を乾かしたあと、「MOIST」モードで毛先を乾かすのがおすすめだそう。
美容家電ライターの感想

見た目がスリムかつエレガントで、ReFaの世界観を体現しています。狭い吹き出し口からピンポイントに温風が出てくるので、風圧が強く、しっかり地肌に届きますね。とにかく軽いので左右に振りやすく、効率よく乾かせます。
温度が高く感じる場合は、時間があるなら低温のセンシングプログラムを使うといいかもしれません。ハイドロイオンのおかげか、サラッとまとまりのあるツヤ髪に仕上がりました。

Dyson Supersonic Shineヘアドライヤー HD15 ULF BNBC

発売日 2023年5月11日
カラー展開 ニッケル/コッパー、アイアン/フューシャ
サイズ/重量 77mm×98mm×288 mm/720g
風量 2.4 m3/分
その他 付属品:なめらかツール、低温ツール、ツヤ出しツール

ダイソンのドライヤーには、ドライヤーの概念を大きく変えた機能が詰まっています。たとえば形状。従来は大きくて長かったヘッドを短くしたことで、安定して取り回せるうえ、腕が疲れにくくなりました。

またパワフルな風量により速乾性は随一ですが、逆に「強すぎて髪が乱れる」という声も。しかし、これらの問題も複数のツールを使い分けることで気流を上手に操りながら美しくセットできるように進化しています。

最新モデルに新たに開発されたのが「ツヤ出しツール」。吹き出し口の先端に取り付けるアタッチメントで、2つの機能があります。

▲「ツヤ出しツール」などのツールは、マグネットで簡単に装着できます。

1つ目の機能は、ブローしながら髪が乾かせる「なめらかブラシモード」。風の力で髪が引き寄せられる「コアンダ効果」を利用しているので、うねりがちな髪もきれいに整えてくれます。さらにこのツールの端の部分をひねると2つ目の「浮き毛抑制モード」になり、当てるだけで浮き毛を抑えて目立たなくしてくれます。

美容家電ライターの感想

ダイソンのドライヤーは圧倒的な風量・風圧が特徴ですが、そのぶん本体が重いのではないかと想像する人もいるかもしれません。ただヘッドが短いので腕を高く上げずに使え、バランスも取りやすいので、意外と疲れにくく感じます。風は少し熱く感じますが、風温・風量ともに3段階で設定できるので、使い分ければ問題なさそうです。

特に今回登場した「ツヤ出しツール」は、私のように髪が細く絡みやすいという悩みを持つ人にもピッタリ。ツールなしで乾かすとボサボサになってしまいがちな髪質ですが、ツールを使ってブラシで整え、浮き毛も抑えたら、しっかりツヤも出ました。パワフルさはそのまま、気流をコントロールするツールで問題を解決するところがダイソンらしいですね。

パナソニック ナノケアドライヤー EH-NA0J-A

発売日 2022年9月22日
カラー展開 ディープネイビー、ウォームホワイト、ラベンダーピンク
サイズ/重量 148 mm×74 mm×221mm/0.55kg
風量 1.6 m3/分 (※風量【強】・ノズル装着なしの時)
その他 付属品:セットノズル、根元速乾ノズル

高級ドライヤーの中でも不動の人気を誇るのが、パナソニックの「ナノケア」ドライヤーです。水分を含む「ナノイー」という同社独自のイオンが髪のうるおいをアップさせるとして、累計販売台数1,500万台を突破(2022年7月時点)しており、リピーターも続出。

特に本製品は、従来のハイエンドモデルからデザインが大幅にリニューアルし、コンパクトかつ軽量になりました。

最大の特徴は、従来の「ナノイー」の約18倍の水分量を発生させる「高浸透ナノイー」を搭載した点。これにより、髪のうるおいが1.9倍になり、マイナスイオンの約1000倍の水分量を含むナノイーの水分量発生量が約18倍になったことで、髪のうるおいが1.9倍になり、地肌も乾燥から守ります。

▲吹き出し口の下の中央にある穴から「高浸透ナノイー」が、両側の2つの穴から「ミネラルマイナスイオン」が放出されます。
美容家電ライターの感想

とにかく「高浸透ナノイー」の効果がすごい!の一言。ドライヤーをかけ始めた瞬間から、髪の絡まりがなくなり、トリートメントを塗布しているかのような手触りになります。仕上がりもしっとりまとまるため、パサつきで悩んでいる人におすすめ。

従来のナノケアはヘッドが重くてやや大きかったですが、コンパクトになり、取り回しやすくなりました。自動で風温をコントロールしてくれるので、熱く感じないものいいですね。

ミドルクラス
(4001~7000ポイント)

パナソニック ナノケアドライヤー EH-NA9G

発売日 2021年9月1日
カラー展開 ピンクゴールド、ゴールド
サイズ/重量 214mm×92mm×228mm/約575g(セットノズル含まず)
風量 1.3m3/分(ターボ時)

続いても「ナノケア」シリーズのこちらはミドルモデル。ハイエンドに比べると本体が大きく、ナノイー&ミネラル放出量も少ないものの、髪の水分量を高め、ダメージから守る効果は十分に期待できます。

温風と冷風を交互に出す「温冷リズム」や、ナノイーを地肌やお肌に放出する「スカルプ」「スキン」など、中価格モデルながらヘアドライを超えて充実した機能を搭載しています。

美容家電ライターの感想

ハイエンドモデルの「高浸透ナノイー」がすごすぎて少々かすんで見えてしまいますが、その前まではナノケアの代表的なモデルであり、一般的なドライヤーと比べたら、髪のしっとり感など違いはすぐに実感できます。

ただし最近のドライヤーの中ではヘッドが大きくて重いのが気になる人もいるかも。風温が少々高く、風圧が強くない分広範囲に風が届き、意外と速乾できます。

Re:De Hair Dry ヘアドライヤー DR01A

発売日 2022年12月16日
カラー展開 ヒュッゲグレー、ブラック、ホワイト
サイズ/重量 38mm×185mm×170mm(本体)/255g(ノズル、ケーブル含まず)
風量 風量 3.6m3/分(※ノズルありの場合 )

一見すると「こんなにスリムで大丈夫?」と不安になるほどにスリムかつコンパクト。本体重量も255gしかありませんが、風量はなんと3.6m3/分と、一般的なドライヤーの2倍近くあり、速乾性も十分。

折りたたんでスタンドに立てて収納できるほか、スタンドを使用してハンズフリーで髪を乾かすこともできる、次世代型のドライヤーです。

美容家電ライターの感想

マットな質感と、折りたたむと手のひらに乗るようなサイズ感は、これからの時代の新たなトレンドになりそう。実際に風圧も強く、地肌にダイレクトに風が当たる感覚があります。ただ風圧が強すぎて髪を押し除けてしまうため、髪を手ぐしでつかみながら当てるとよさそう。
とにかく軽いので疲れにくいですし、スタンドに立てて両手で髪をほぐしたり、スマホを操作したり、“ながらドライ”ができるのも便利ですね。

エントリークラス
(4000ポイント以下)

サロニア スピーディーイオンドライヤー SL-013

発売日 2019年7月
カラー展開 ホワイト、ブラック
サイズ/重量 202mm×75mm×199mm(使用時、ノズル装着時)/約495g(ノズル、コード込み)
風量 2.3m3/分(TURBO時 / メーカー測定による)
美容家電ライターの感想

リーズナブルな価格ながら2.3m3/分の大風量を備えた人気モデル。マットな質感とカジュアルなカラーリングで、若い世代や男性にも人気です。

風量はあるものの風圧は高くないため、髪表面から乾きやすく、手でかき分けながら乾かすとよさそう。マイナスイオン搭載で、サラッとした仕上がりになります。

パナソニック ヘアードライヤー イオニティ EH-NE7J

発売日 2022年11月
カラー展開 ブラック、ピンク調
サイズ/重量 224mm×216mm×90mm/約580g(速乾ノズル含む)
風量 2.0m3/分(TURBO時・ノズル装着なしの時)
美容家電ライターの感想

見た目や使用感は昔ながらのドライヤーという感じです。パナソニックの中でも、こちらはナノイーは搭載しておらず、ミネラルマイナスイオンのみですが、それでも髪表面をコートする効果があるため、絡まりの少ないサラッとした仕上がりになります。

強い風と弱い風を吹き分ける「速乾ノズル」により、意外と他と引けを取らない速乾性もあり、高コスパなモデルと言えます。

悩みに応えてくれる
ドライヤーを選びたい

以上、ご紹介した7台だけ見ても、形状から風量、風圧、機能まで、大きく異なります。 いまやドライヤーも髪を乾かすだけでなく、美髪効果が期待できる時代。基本的にはどれも乾燥性能は十分ですが、よりご自分の悩みに応えてくれるドライヤーはどれなのか、じっくり比較しながら選んでみてください。

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