「米沢牛」。
その歴史は明治のはじめにひとりの英国人教師が自然豊かな雪深い里、山形県米沢の地を訪れたことが始まりと言われています。
当時、肉食が一般的ではなかった日本で、故郷の食事を懐かしんだ英国人教師が牛肉を食したところ、その美味しさに驚嘆しました。
米沢を離れる際に、牛を1頭横浜に連れ帰り知人にふるまったことが、米沢牛ブランドの始まりです。
肉質はきめ細かくて柔らかく、霜降りのきめ細かさはまさに口の中でとろけるようです。
食べたときに感動を味わえる牛肉、それが「米沢牛」であり、「米沢牛」の醍醐味です。

米沢牛のふるさと・置賜地方は、四方を山々に囲まれた豊かな盆地。
雪に覆われる極寒の冬と高温多湿な夏。
その寒暖差と生産者たちのたゆまぬ努力の調和こそがみちのく山形が誇る黒毛和牛肉を育む秘訣です。
その特徴は、きめ細かい霜降りと脂の良さ。
とりわけ質の良い脂は、旨味があり、香りが豊か。
とろけるような食感を楽しむことができます。
澄んだ空気、良質な飼料、清らかな水を与えて、ゆったりと育てられる米沢の牛。
牛にストレスをかけぬよう注意し、衛生管理も気を配ります。
また、置賜地方ではすき焼を作る際、まず肉以外の具を鍋に敷き詰め、上から覆うように肉をかぶせ、割下を上からかけて肉を蒸焼にし、野菜とお肉を一緒にとき卵にくぐらせる食べ方もあるようです。
愛情込めて大切に育まれる伝統の味わいを、ご賞味いただけます。

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