消化器官は匂いがあるので、胃袋系（ミノ、センマイ）は新鮮な状態で、何度も何度もとにかく洗います。最後に目に見えにくい汚れをとるための消毒をします。

入荷してすぐのものは40度近くあり温かい状態。よって冷蔵庫にいれます。その時、柔らかくした状態で、水で洗いぬめりを取ります。胃の内容物は臭みの原因なので、早めにきれいに取るように心がけています。

胃の四つの胃袋の中で、胃液という消化液を出すのが、赤センマイ。（第四胃袋）脂の乗りが良く、噛み応えがある部位です。すごくぬめりがあり、臭みに繋がるので、きれいに洗い流しています。
また胃袋のハチノスなどには、繊維質が残っています。これをひとつひとつ目視で確認して取るようにしています。
【もつ鍋におススメの部位は…？】
・「小腸、シマチョウ、赤センマイ」は噛み切れるやわらかさです。
・「ミノ、ハチノス」は弾力性があり、その食感を楽しむ部位です。

肉とは違う、内臓系の美味しい脂を食べてもらいたい。甘み、食感も楽しんでもらいたいです。
また脂系のもつ（マルチョウ）などをさらに加えることで、脂のうまみからだしが多く出てきます。
肉もそうですが、ホルモン(内臓)も味わってもらいたい。牛のすべてをぜひ食べつくしてください。

＜家庭でのホルモンの処理のポイント＞
きちんとした解凍、処理をすれば臭みは和らぎます。解凍は冷蔵庫で解凍してください。鍋に入れる前に、冷凍で購入したとしても、家庭でもう一度ホルモンをザルに入れて、水洗いをするのがおススメ。流水で洗っていただき、ぬめりを取るのが良いです。またどうしても時間がたつと臭みが出るので、すぐに食べていただくのもポイントです。もつは焼肉にする場合は洗うことはないです。気になる方はタレに漬け込むなどがおススメです。ただ、どうしても、変色などがあります。あかまるでは発色剤を使用していませんので、安心してお召し上がりください。