京和傘づくりの技と、京都を代表するテキスタイルブランド「SOU・SOU」が出会った現代的スタイル。放射線状に広がる竹骨の繊細さと、コットン生地を通した柔らかな明かりが特徴のペンダントランプです。

京都を代表するテキスタイルブランドSOU・SOUのコンセプトは、「新しい日本文化の創造」です。伝統的な素材や技法を積極的に用いながらも、現代のライフスタイルに寄り添うものづくりを展開しています。

ブランド名の「SOU・SOU」は、実は相槌の「そう、そう」からきています。
人との会話の中で相手を肯定し受け入れる-この言葉に日本らしさを感じ、ブランドコンセプトとして掲げています。日々変化するライフスタイルに合わせて、変えるべきところは変え、残すべき古き良きものは取り入れていく。SOU・SOUのモノづくりの根幹はここにあります。

シェードを替えることで、印象ががらりと変わる京和傘職人がつくる照明。
日本人らしさをテキスタイルに表現するSOU・SOU。京都生まれのブランド同士がコラボし、3つのデザインが誕生しました。
☆何れのデザインもSTOREE SAISONにてご購入いただけます。

■「SO-SU-U」（写真：上）
世界中で広く使われているアラビア数字をデザインしたもの。アラビア数字はシンプルで国籍、性別、年齢などを問わない普遍性を備えています。記号としてよく出来ていて、しかも愛着のもてる形をしています。どこにでもある形なのにとても魅力的で愛着がもてるデザイン。

■「Mari・鞠（まり）」（写真：中）
蹴鞠（けまり）は平安時代に貴族の間で大流行した宮廷競技です。鞠を一定の高さで蹴り続けその回数を競います。貴族達は屋敷に練習場を設け、日々練習に明け暮れたそうです。鞠の「はずむ動き」は、何故か昔から人々を魅力するもの。その不思議とわいてくる愛着をデザインしました。

■「Fumi・文（ふみ）」（写真：下）
日本文化のアイデンティティーでもある「ひらがな」。源氏物語が書かれた時代には和紙の巻紙に歌を詠み、文として送り合っていました。その歌と文しだいで恋が成就したりしなかったり。女性はひらがなで文をあらわしていました。その流れるような筆づかいは美しく日本人のたおやかさ豊かさが感じられます。

＊愛着をもって普段の暮らしの中で楽しんで頂けるような明かりを目指し、「SOU・SOU」と「日吉屋」がご提案する、京都生まれのコラボレーション照明です。

京和傘の技術を応用したペンダント照明「古都里-KOTORI-」。
自然素材と日本的感性が生みだす現代の「用の美」は、趣のある和室はもちろん、モダンデザイン空間にもなじみ、時を超えた普遍的な美しさを醸し出します。

本品は明るさを重視し、100Ｗボール2灯式を採用。ひとつで8～10畳程度のお部屋を心地よく照らします。また、付属のひもを引っ張るだけで3段階（２灯→１灯→ナツメ球）に明るさを切り替えられます。

国産竹を均等に割って加工した親骨、小骨計40組（計80本）を職人が1本ずつ綿糸でつないで形を作っています。

和傘職人がひとつひとつ手づくりする「古都里-KOTORI-」は、和傘のように開閉できるのも特長。灯具から取り外してたためば、コンパクトに収納できるので、季節や気分に合わせてシェードを着替える楽しみも広がります。
＊「シェード」のみのご購入（着替え用）もいただけます。[お問合せ先：日吉屋]
＊写真は「古都里-KOTORI-」シリーズの各アイテム画像です。
＊古都里-KOTORI-の説明は、動画（最下部）でもご覧いただけます。


■国内外の受賞歴に輝くジャパンデザイン
古都の伝統の世界だけに閉じこもることなく、小鳥のように世界に羽ばたいてほしい -そんな願いを込めて2006年に発表された「古都里-KOTORI-」。
和傘を広げた時に目に飛び込んでくる、和紙と竹のコントラストや、そこから降り注ぐ柔らかな光の美しさ。それをもっと多くの人に楽しんでいただく方法として、日吉屋がたどり着いたのが「照明」でした。職人とブランドプロデューサー、照明デザイナー、コーディネーターなどがチームを組み、数々の困難を乗り越えて完成させた「古都里-KOTORI-」は、「グッドデザイン賞 中小企業庁長官特別賞」をはじめとする数々の受賞歴に輝き、現在では世界約15ヶ国で愛されています。

【古都里-KOTORI- STペンダントｘSOU・SOU】
　※本品のシェードの素材は、和紙ではなく「綿」を使用しています。

＊古都里-KOTORI-の開発ストーリーは、動画（最上部）でご覧いただけます。

■サイズ
STペンダント（2灯式）
全体サイズ(シェード展開時)：φ388×H770mm　※天井までのコード長含む
シェードサイズ：φ388×H280mm
ランプ：口金E26　100W　乳白色ボール球　２灯式

■付属品
取扱説明書、100W　E26乳白色ボール球×2、ナツメ球×1
※商品には通常の乳白色ボール球が付属しておりますが、市販のLED型電球（E26型）もご使用になれます。

■取付方法
接続は工事不要の簡単な引っ掛けシーリング

西堀 耕太郎
伝統工芸「京和傘」日吉屋 五代目当主

江戸後期から続く京和傘の老舗「日吉屋」。
全国的に和傘製造元が数少なくなっている今、京都においては現存する唯一の存在となっています。現在５代目当主を務める西堀耕太郎は、伝統工芸とは無縁の世界で育った変わり種。
和傘製造技術を現代生活に生かす手法として、和傘を照明に転用することを思いつき、デザイナーとのコラボレーションにより2006年に「古都里 -KOTORI-」を開発。
今では国内外に販路を広げています。

日吉屋の創業は、江戸時代後期に初代当主である墨蔵が京都・五条本覚寺周辺に傘店を構えたことに始まります。その後上京区東西町に移転した後、二代目与三次郎の代に皇女ゆかりの尼寺として知られる百々御所（宝鏡寺）の門前に店舗を構え、以来三代目伊三郎、四代目江美子と百数十年にわたり和傘を作り続けてきました。今では京都で唯一残る和傘製造元になってしまいましたが、五代目耕太郎を筆頭に伝統の技を受け継ぎ、老舗の看板を守り続けています。

■伝統は革新の連続
京和傘を五代160年以上継承する日吉屋では、現在でも番傘、蛇の目傘、野点傘等の和傘の制作や、寺社仏閣、伝統行事等に使う各種和傘の修復も行っています。
伝統を守りながら新たな挑戦を続け、デザイン照明やインテリアの領域にも進出し、自然素材や伝統技術の持つ美しさを現代の生活の中で感じられる商品や空間のご提案を続けております。
また、国内のみならず海外事業にも取り組み、15カ国以上に展開して来たノウハウやネットワークを活かし、伝統産業や中小企業のデザイン経営に関するコンサルティングや地域ブランドのプロデュース、海外展開支援等を行って来ました。
近年は各地方で自ら地元企業や地域をプロデュース出来る人材育成事業等もに取り組み、デザイン経営の考え方を取り入れた独自の「Next Market-in ネクスト・マーケットイン」と呼ぶマーケティングメソッドを推奨し、持続可能な地域産業振興の支援に取り組んでいます。
我々の生活する日本の歴史や文化の価値を現代のグローバル社会に合わせて再定義し、「伝統は革新の連続　Tradition is Continuing Innovation」の理念の元、伝統の継承と工芸の発展に貢献したいと願っております。