グレアム・ユンソンは、1964年6月25日にスコットランド・オークニー諸島にて誕生しました。
カークウォールグラマースクールを卒業後、1990年にScapaでの倉庫係を皮切りに、ウイスキー業界の道を歩み始め、マッシュマンとスティルマンとして従事しました。
1992年には醸造士の資格を取得するための修行を開始した後、1994年1月に正式な醸造士としてlendronachでの製造業務を開始。
当時、同蒸留所ではフロアモルティングがまだ行なわれていた他、ポットスティルも石炭による直火炊きとなっており、貴重な経験を積みました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1996年10月にはGlenmorangieのAssistant Distillery Managerに就任。
Dr Bill Lumsdenの下で製造に従事しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1998年にはDistillery Managerに昇格。
以降、2008年までの10年間、GlenmorangieのDistillery Managerとして製造全般と原酒熟成に全精力を傾けるとともに、蒸留所の生産能力を拡大した他、ブランドアンバサダーとしての職務もこなしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008年にGlenglassaughのDistillery Managerに就任。
1986年より操業停止していた同蒸留所を22年ぶりに再開させるべく、最初の10ヶ月は蒸留設備と建物の整備に費やし、ついに2008年末、製造再開にこぎつけました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして2011年8月、今までの豊富な経験を最大限に生かすべく、TomatinのDistillery Managerに就任。
製造、原酒熟成、樽管理にとどまらず、蒸留所全体の戦略と将来への経営計画にも携わることとなり、自分のウイスキー造りに対する全ての情熱を注ぐことができる新しい職務に大きな希望を抱いています。

スコットランドの蒸留所で初めて木質ペレットを燃料とするバイオマスボイラーを導入(2013年)し、 CO2排出量を大幅に削減、2016年には重油ボイラーを完全廃止し、スコットランドで最もクリーンで環境保全に取り組む蒸留所 と言われています。
現在は、バイオマスボイラーをメインに、LPGボイラーをサブ動力として、バイオマスボイラーで全動力の75%を賄っています2016年には蒸留廃液を浄化するための人工湿地を建設、現在はこの湿地に生い茂るヨシなどの植物を利用した廃液浄化システムが完全稼働し、より少ないエネルギーでの廃液処理を実施することで環境を守ることに努めています。