アイテム説明
非常に深みのあるルビー色。ラズベリーや赤スグリなど赤い果実のアロマに、スパイシーなニュアンスが混じる。
ドメーヌと呼んでしかるべき、ニュイ・サン・ジョルジュ拠点のグラン・メゾン
ドメーヌと呼んでしかるべき、ニュイ・サン・ジョルジュ拠点のグラン・メゾン
ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレ社は、1825年の創立から7代にわたって続くグラン・メゾンである。
4代目のジョルジュ・フェヴレは、かの有名なコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(利き酒騎士団)の創設者のひとりとして知られ、オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのキュヴェにも、レ・サン・ジョルジュ・キュヴェ・ジョルジュ・フェヴレとしてその名を残す。
フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画するのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌもののワインが、全生産量の8割を占めるという事実だろう。
コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、そしてコート・シャロネーズまで、合わせて120haもの自社畑を所有し、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやエシェゾーなどグラン・クリュに10ha、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・サン・ジョルジュやジュヴレ・シャンベルタンのクロ・デ・ジサールなどプルミエ・クリュに25haの畑をもつ。
ひとつのクリマの面積は平均して1haと決して大きくはないが、それだからこそクリマごとに手の込んだシュール・ムジュール、すなわちオーダーメイドのワイン造りを行うことができるのである。
フェヴレが所有する120ヘクタールの自社畑のうち、半分以上の68ヘクタールはコート・シャロネーズに位置する。フェヴレ家がこの地域の潜在的な可能性に気付いたのは、第一次世界大戦と世界恐慌により産地が疲弊していた1933年のことだ。この年にジョルジュ・フェヴレが賃貸耕作を始め、1963年には5代目のギィ・フェヴレがメルキュレイに最初の畑を購入。その面積を徐々に増やし、今日、ジヴリィ、リュリィ、モンタニー、ブーズロンまで、コート・シャロネーズ全域に版図を広げた。
メルキュレイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ミグランをはじめとする数々のモノポール(単独所有)畑を手に入れ、コート・シャロネーズならフェヴレとまで言われるまでに成長。そして2012年以降、コート・シャロネーズの自社畑は「ドメーヌ・ド・ラ・フランボワジエール」という独立したドメーヌ名を掲げ、次のステージに上ろうとしている。
今日、メゾンを率いるのは、2005年に25歳の若さで事業を引き継いだエルワン・フェヴレ。奇しくも彼の父、フランソワ・フェヴレがメゾンを継承したのも25歳の時であったという。
エルワンは当主の座に就くや否や、改革を断行し、若いうちはなかなか飲みづらく、長年寝かせて初めて花開く典型的な長期熟成型のワインを、比較的早いうちに飲み頃を迎え、かつ長期の熟成もでき得るワインへとスタイルを変えた。さらに、本拠がニュイ・サン・ジョルジュということもあり、コート・ド・ニュイの赤ワインに特化しがちだったポートフォリオをコート・ド・ボーヌの白にも広げるべく、2008年にグラン・クリュのバタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェを入手。同時にピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュのガレンヌも加わり、壮観なラインナップを完成させた。またムルソーではマトロ・ウィッターシェイムと契約を締結。形式上は買いブドウによるネゴスものだが、実際にはブドウ栽培からフェヴレのスタッフが携わっているという。
ニュイ・サン・ジョルジュ最高のクリマ、レ・サン・ジョルジュのグラン・クリュ昇格を同年代の造り手とともに働きかけるエルワン・フェヴレ。新しい当主のもと、フェヴレ社はさらなる高みを目指して進化し続けているのだ。
アイテム情報
商品コード | AA0042-1860210122257312-P |
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在庫 | 在庫なし |
税区分 | ※10%対象 |
ストア名 | ワインセラーウメムラ |
このアイテムの発送目安 | 1~3営業日以内 |
注意事項/留意事項 | 20歳未満の飲酒は法律により禁じられています。 |
内容量 | 750ml |
原産国・原産地 | フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン |
ストア情報
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ドメーヌ・フェヴレ ラトリシエール・シャンベルタン グラン・クリュ [ 2018 ] 750ml
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「ラトリシエール・シャンベルタン グラン・クリュ」は、フェヴレは7.35haのうち1.21haを所有する、このグラン・クリュの大地主。グリザールの谷間から吹き下ろす冷風が、ワインに緊張感をもたらす。非常に深みのあるルビー色。ラズベリーや赤スグリなど赤い果実のアロマに、スパイシーなニュアンスが混じる。成育が比較的遅いクリマであり、果実味とともにストラクチャーがしっかり。伸びのある余韻が楽しめる。
■テクニカル情報■
除梗の割合:100%、発酵(樽/タンク):小樽、発酵温度:15~30度、発酵期間:10日、使用酵母:培養酵母、熟成(樽【新樽率】/タンク):65%、熟成期間:16~18ヶ月、マロラクティック発酵の有無:する、瓶詰め時のフィルターの有無:ろ過、所有面積:1.2067ha、 土壌:シリカの薄い層をもつ粘土石灰質、ぶどう品種(セパージュ):Pinot Noir 100%、ぶどうの仕立て:ギュイヨ、平均樹齢:53年、密植度:9000本/ha、平均年間生産量(本数):4600本、収穫量:35hl/ha、収穫方法:手摘み、農法:リュット・レゾネ
DOMAINE FAIVELEY LATRICIERES CHAMBERTIN GRAND CRU
ドメーヌ・フェヴレ ラトリシエール・シャンベルタン グラン・クリュ
生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン
原産地呼称:AOC. LATRICIERES CHAMBERTIN
ぶどう品種:ピノ・ノワール 100%
アルコール度数:13.5%
味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ
ワインアドヴォケイト:94-96 ポイント
Rating (94-96) Reviewed by William Kelley Issue Date 10th Jan 2020 Source January 2020 Week 2, The Wine Advocate
Aromas of cassis, wild berries, blood orange and coniferous forest floor introduce the 2018 Latrici?res-Chambertin Grand Cru, a full-bodied, immensely refined wine that's built around powdery tannins and a bright spine of acidity. Long and perfumed, this is a superb bottle in the making that will reward bottle age.
過去1970年代~フェヴレのワインは飲んでいるが、少し今風ではないところがある。飲み頃に達するのに少し時間が掛かること。 それと沈みがちで開かせるのに結構手間が掛かること。それはえてして、平板・味がない・ワインが薄い・香りが立たないと思われがちです。 加えて、一度、温度を下げると、上げるのに時間が掛かり開きにくい、開かないとも取られかねません。今回、非常に気になるレヴューがありましたので、ワイン会で飲んでみた。
セラー保管時は11℃位、テーブルに立てて置き12~13度で抜栓。エッジにほんの少しオレンジが入り出した濃い ガーネット色、薔薇、ドライオールドローズ、沈丁花、菫、カシス、グリオット、ドライラズベリー、プラム、 イチゴ、ブラックベリー、桃、ビターオレンジ、デーツ、赤身肉、干し肉、レザー、鞣革、黒胡椒、香菜、丁字、 杜松の実、センキュウ、トウキ、ナツメグ、メ―ス、ローズマリー、桂皮、バニラビーンズ、東方美人蜜蘭香、 コーヒー、シガー、トリュフ、枯葉、腐葉土、湿った土、黒い土、ミネラル
抜栓時、香りを確認。結構沈んで頑なな感じがするので、抜栓したまま30分位置き変化を見た。変わり始めているが 時間が掛かりそうなのでヴィノム・ブルゴーニュに人数分注ぎ分け再度30分ほど放置。抜栓時、気になったエッジの オレンジ色と薄い雰囲気は消え、濃く力強く鮮やかで深みのあるガーネット色に変わった。ワインは空気を吸わせることにより 劇的に色が若返ることがある。そして、色もそうだが、一緒に香りも鮮やかに香り立ち始める。これを待っていた。
薔薇と沈丁花と菫が鮮やか。カシス、グリオット、ラズベリーなど赤・黒系果実が甘く熟した姿を見せつけてくれる。 しかし、フェヴレだけあって、本質は緻密で筋肉質。噛み応えのあるボディと肉・革系のニュアンスが味わい 深く滲み出てくるようだ。
美味しいけど、少し硬いかな。10分位再放置してからスワリング。お蔭で最後のベールを剥ぎ取れたようだ。 この後は、抑えていたものが外れたかのように一気に開く。綺麗な花、熟した甘い果物が、まるで水が押し寄せるように静かにゆっくりと、でも抗えない力で溢れ出てくる。 同席した友人が唸っている。予想以上に華やかだが、力強く、土・ミネラル系のニュアンスが染み渡ってくる。 ラトリシエールらしさというかジュヴレイらしい土っぽさを残しながら嫌みやくどさは一切ない。
普通なら、口中に残る様々なハーブや土・ミネラル系のニュアンスも複雑さと奥行きを与え、綺麗なアフターへと 変わっていく。2004年は、あまり良いことを言わない方もいらっしゃるが、酸が高いのと色んなニュアンスの沈み込み方が強いので 勘違いされやすいが、上手く開かせれば、これだけ有難いVTも珍しい。他のVTに比べお値打ちなのも有難い。2014.04.14