クリュッグやボランジェ、ジャック・セロスなど、ワインファンなら名前を聞くだけでワクワクしてしまうシャンパーニュの造り手たち。どれも手厳しい評価で有名なワイン評価本「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」で最高の3つ星を贈られているシャンパーニュの造り手です。約5000軒もあるシャンパーニュ・メゾンのうち、3つ星を贈られたのはたったの9生産者。 そのうちの一つが、本日ご紹介する「アグラパール」です。
白ぶどう・シャルドネの銘醸地アヴィズ村を本拠地に置き、「シャルドネのスペシャリスト」として優美でエレガントな味わいのシャンパーニュを造り出しています。

アグラパールの「レ・セット・クリュ」は、フランス語で「7（セット）」と名づけられているとおり、特級村４つを含む、コート・デ・ブラン地区の7つの村からとれたシャルドネを90％、ピノ・ノワールを10％使用した贅沢なシャンパーニュです。7つの村のシャルドネが持つ、力強さやエレガントさ、豊かなミネラルやスパイシーさといった個性を反映させつつも、均整のとれた味わいに仕上がっていますよ。

グラスに注いだ瞬間、まるで白い花束に顔をうずめたような、フレッシュでフローラルな香りに包まれます。後から追いかけるように炒ったアーモンドや、高級感のあるほのかなスモーキーさが感じられます。

シャルドネ主体のシャンパーニュといえば、ミネラル感の強いドライな味わいなのかな…と思いながら飲んでみると、予想外の味わいにびっくり！これがシャルドネ主体？！と信じられないほど柔らかい口当たりに、ピュアな果実味が滑らかに口の中に広がります。樽で熟成させたワインも入っているおかげで複雑なコクとしっかりとした味わいがあり、最後には豊かなミネラルが後味を引き締めて、優雅で長い余韻が永遠に続くよう…。

3つ星シャンパーニュのエントリーモデルともいえる、贅沢でエレガントな味わいを気楽にお楽しみいただける1本です。