1951年創業、らんかん山の麓で焼酎造りを行う年間500石程度の小さな焼酎蔵。代表銘柄の「龍宮」を始めとした富田酒造のアイテムの特徴である濃厚な味わいは、原材料のこだわりに加え創業時より使用している甕壺に由来し、手間はとても掛かるが一次・二次仕込み共に甕壺で仕込まれます。またキレの良さは特注した蒸留器のネックに秘密があり、長さのあるネックが芳醇で華やかな香りを生み出すのです。原材料は麹に国産のうるち米、黒糖は沖縄産を中心に数種類ブレンドされ、金作原原生林を水源にもつ軟水にて仕込み・割り水されます。また「まーらん舟」は昔のトロミのある黒糖焼酎を再現すべくコクの強い徳之島産の黒糖を使用と、強いこだわりがうかがえる。生産量の少なさもあるが、その独特な味わいであったり、「まーらん舟」や「らんかん」などの蔵元による直接筆書きラベルであったりと造り手の温かさがファンを虜にしている。

通常商品である龍宮の無濾過原酒を2年貯蔵したものがこの「らんかん」。年に1回だけ出荷される数量限定商品です。原材料には波照間や多良間の黒糖を、麹には国産米を用い、1次・2次仕込み共に甕を使用する伝統的な製法で仕込みます。濃密で無濾過原酒らしいパワフルなのに43度という度数を感じさせないまろやか味わいで、飲む人を魅了します。

深みのある黒糖の濃厚な香りと甘さに、なめらかなくちどけ。豊かでふくらみがありつつも複雑な味わいを是非体験して頂きたいです。

【らんかん 裏ラベルより】

『あ』行から始まって『ん』で終わる銘柄は小宇宙があると万善さんが言っていた。
『らんかん』も小宇宙があるといいな。