1885年創業。蔵の想いを一言で表現するなら「焼酎一筋」。焼酎という伝統文化を守り・継承していく意思が込められており、さらにそこから進歩させる変革者として理想を追求しており、常に新しいスタイルの焼酎を生み出している。また、最終的な焼酎の味は人が決めるものとし、どれだけ効率化が進んでも全ての工程に人の手を必ず入れる。原料に関してもしっかりとしたこだわりを持っており、より黒木本店らしい個性が現れるように自ら農業生産法人「甦る大地の会」を運営し、そこで栽培されたものを使用している。この「甦る大地の会」は単に原料の栽培を行っているのではなく、焼酎粕の有機肥料を用いた有機栽培や新品種の焼酎開発の取り組みなど、環境の循環を考え大地と一体となる焼酎造りを心掛けている。また、焼酎造りの大切なパーツとなる水に関しても、尾鈴山水脈より流れ出る小丸川の伏流水とされる良質な地下軟水をろ過して使用している。醸造に関しては自家培養した純粋酵母を各原料に合わせて使い分け木桶で仕込まれる。

グレープフルーツやオレンジの花のニュアンスを持つアロマティックな香り。口当たりがとても滑らかで、複雑な軽いキャラメルのニュアンスと柑橘類を思わせるほろ苦さがある。水割りにすると、ほろ苦さが穏やかになり、滑らかさと複雑な風味が余韻にバランス良く残ります。お湯割りでは、味わいの豊かさが現れ、ほろ苦さとキャラメルの風味が余韻に残ります。