極上の“仕送りカレー”プロジェクトは、あるひとりのお父さんの想いから動きだしました。

そのお父さんとは、兵庫県で老舗ゴルフ場を経営する谷光高さん。
谷さんの気がかりは、「帰省するたびに子どもが痩せていく…」「大好きなものを思い切り食べてほしい…」
そんな時、思い出したのが子どもたちが小さい頃カレーが大好きだったことでした。
特に、ゴルフ場のレストランで出しているカレーを家に持って帰ると大喜びだった姿を思い出したのです。
でも、レストランのカレーはクール便で送っても日持ちしない…。どうしたものか。

このプロジェクトは、子どもにお腹一杯食べさせたい親心と、ゴルフ場のカレーを愛してくれるお客さまの願いにこたえたいという2つの想いで立ち上がりました。

極上の“仕送りカレー”づくりの総指揮をとったのは、昭和35年に兵庫県三田市にオープンした老舗ゴルフ場/有馬カンツリー倶楽部の花森シェフ。
由緒正しいこのゴルフ場には、歴代シェフ達が半世紀以上にわたって受け継ぎ守ってきた「特製ビーフカレー」があります。
このプロジェクトは、その「特製ビーフカレー」をレトルト化するチャレンジです。

「先代からレシピは受け継ぎましたが、レシピだけでは味はつくれません。特にクラシックな王道カレーは王道ゆえに小手先のごまかしがきかない。味の違いはとても繊細で、伝統の味を出すためには食材の微妙なバランスをその日のお肉や野菜の状態に合わせて変えていく必要があるんです」（花森シェフ）

お客さまに愛され続けるこの特製ビーフカレーは、今でもクラブハウスのレストランで1、2位をあらそう人気。
クラブハウスレストランの「特製ビーフカレー」のファンでいてくださるゴルフ場のお客さまに対しても恥ずかしくない味にすることはマストでした。高いハードルを超えるために費やした時間は約10ヶ月。

味の濃さ、辛さ、甘味、酸味など微妙な違いをシェフ自らが細かく指示。徐々に納得の味へと仕上がっていきました。

シェフの一つのこだわりは、肉の大きさと食感。

「クラブハウスのレストランと同じ食感になるように、最初は大きくて柔らかめの肉を入れてみたのですが、お肉が大きいと輸送の途中で砕けてしまうことがあることがわかりました。ゴロっとした肉感を味わっていただくために、レストランよりも少しだけ固めの牛肉を使うことでクリア。合格レベルまでもっていきました」（花森シェフ）

国産黒毛和牛を贅沢に使い、ゴロっとした牛肉が入ったカレーは遠くでがんばるお子さまにとってのごちそうになるはずです。
その国産黒毛和牛肉と野菜の旨味がぎゅっと凝縮されたトロトロソース。どこか懐かしい甘い口触り。食べ進めるうちに、口の中に広がっていくスパイスの香りと鼻に抜ける酸味がクセになります。

息子さんや娘さんに、特別なお食事タイムをお届けです。