こんにちは、きよ農園です。

きよ農園にゆかりが深い「柿」の柿渋で染めた糸でつくったファームマフラーのご提案です。

農作業は、自然との対峙の中で美味しい実を成らせる工夫などの面白さなどを感じる反面、なかなかの重労働で、暑い夏の時期は特に厳しいものがあります。

そんな過酷な環境下で、農作業に適した帽子や長靴、手袋などのラインナップは充実しているのに「もっと農家の仕事に適したタオルはないものか」とある日思った私は、20年来、繊維製品の製造工場に勤めていた経験を生かし、「ファームマフラー」を開発に着手しました。

夏の暑い日に汗拭きタオルを首に巻くと、逆に暑くてつけていられない…私もそんな経験がありました。今ではこのファームマフラーを、家族や農家仲間で愛用しています。

①とにかく薄くて軽い
一般的なフェイスタオル（1枚約70g）と比べてたった半分の軽さ。肩や首にかけていることを忘れてしまう軽さです。
薄いので畳んだ時もとてもコンパクトで、カバンの中に入れたりポケットに入れたりしても邪魔になりません。

②バツグンの吸水性、速乾性、通気性
こんなに薄くて軽いのに、しっかり汗は拭き取ってくれる秘密はこの生地。
太さの違う3本の糸を、特殊な撚り（より）を掛けて1本の糸を作ります。
薄いのにぽこぽこ立体的な生地ができるのはこの糸がポイントで、薄さからは想像できないほど吸水性があります。
薄くて熱がこもりにくいので快適で、ずっと首に巻いたまま作業を続けられます。
また乾きやすいので、農作業のちょっとした休憩で木にかけておけばすぐに乾いてくれるのも使い勝手が良くて気に入っています。

③繰り返し続く柿渋の抗菌防臭機能
今回のファームマフラーは、無漂白の糸を和歌山県の柿渋を使って染めて、織り上げています。この柔らかい色合いも、柿渋染め由来の自然のカラーで、柿渋以外の染料は使用していません。
柿渋にはタンニンが含まれていて、タンニンの抗菌防臭機能により菌の増殖、臭いの発生を防ぎ、繰り返し使っていくうちに発生するイヤな臭いを防いでくれます。

農作業で1日外にいると、とんでもない量の汗をかくので、やはり「抗菌防臭」という点は大事にしたい要素です。

前回はその機能を備長炭の力で実現したのですが、今回、別のもので叶えられないかと探している中でこの柿渋に出会いました。

この柿渋染め加工は、大阪・泉州地区の植助染工株式会社さんにお願いしています。

「草木染めを語らせたら右に出るものはいない！」と言っても過言ではないのは、執行役員の北川さん。前職を合わせ、染工場に50年以上お勤めで、長年、草木染めの研究をされている北川さんのご協力のもと、柿渋染めファームマフラーが生まれました。

植助染工さんで使用している柿渋は、きよ農園と同じ和歌山県産の柿を原料として作られたもので、柿渋染めの取り組みは、食品ロスを減らし、SDGsの意味合いも兼ねているのだそう。

また、製造の過程で糸を漂白していないので、地球にも優しい仕様で仕上げています。

軽くて薄くて吸水性がいいファームマフラーは、日常のあらゆる場面で重宝します。

サウナや温泉にも手軽に持っていけますし、ジムやヨガ、ランニング、登山など運動のお供や、キャンプ、アウトドア、ガーデニングなどでも活躍します。

コンパクトに持ち運べるので、旅行カバンやジムバッグに忍ばせてもかさばりませんし、日常のハンカチとしてもお使いいただけます。

ファームマフラーは、きよ農園と同じ和歌山県にある旧式の小幅織機で生産しています。古くは手ぬぐいや浴衣の生地をこの織機で作っていたそうで、どこか懐かしさを感じるのはそんな歴史ゆえかもしれません。

この織機で織ると、両サイドの生地が少しだけ厚く丈夫に仕上がります。1日に20メートルほどしか織れない旧式の織機ですが、ゆっくり織っていくので、糸に余計なテンションが掛からず柔らかい風合いに仕上がります。

※草木染めは天然染料なので製造ロットにより多少色にばらつきが出ますが、イメージと大きく違うような色の違いにはならないのでご安心ください。
※使い続けると少し色が薄くなっていきますが、天然染料を使った製品の味としてお楽しみください。

【メンテナンス方法】
・洗濯ネットに入れて、洗濯機でお洗いいただけます。洗うたびに柔らかな風合いへと変化していきます。
・濡れた状態のまま、強い力で引っ張ると生地が破れやすくなります。ご留意のうえ、ご使用ください。