ビオ・ワインと混同されがちな自然派ワインだが、全く一線を画す。
ビオは数十種に及ぶ薬品を使っても名乗ることが可能だが、自然派を謳う彼らのワインにはそのようなものは使われない。
星や月、太陽、大地や土、虫や微生物に至るまで全て自然にまかせ、その恵みをぶどうとして結実させてワインへと導く。
自然派ワインとは、ワインをきっかけに、自然そのものを身体に入れる媒体なのだと感じさせられる。エネルギッシュなこのワインには、複雑な果実味や長い余韻は当然備わっている。酸化しすぎて疲れた様子はもちろんないし、色だってとてもきめ細かく艶やかだ。しかし開けて感じて見てほしい。このワインの凄さは凡庸なワインには決して感じられないものだ。
 
開ける時期によっては微発砲や卵の香りさえある。
生きているのだ。
ゆっくりと抜栓した場所の空気と混ぜ合わせて、ワインを起こしてゆく。
最初からはつらつとしていなくても、赤ん坊の目覚めのような荒々しさから始まったとしても。
最初の一口から最後の雫まで、1人の人生を観るかのようなドラマ…
これほど変化に富んだワインを、そしてこの上なく健康的で透明感のあるワインを、あなたは日本で初めて体験する一人に。
 

2011年からシチリア州のマルサラで本格的にワイナリー経営をスタートしたまだ新しい生産者です。
1980年代から父が所有していた畑があり、当初は家族や知人のためだけにワインが造られていたのですが、そのワインが「Magico！」＝「魅惑的だ！」と知人からの評判がよく、本格的にワイン醸造をはじめ2011年に初ボトリングしました。
今回日本初上陸したワインはそのMagico Bianco（白）とMagico Rosso（赤）です。
純粋にマルサラの地を感じてもらうために、畑では農薬や化学肥料は使用せず、自然の味をワインに表現することを第一にワイン造りをしています。
陽がサンサンとふりそそぐシチリア、マルサラの地で健全なブドウから造られたワインと
情熱を感じていただけたらと願っています。